テキトーエレガンス

頑張るのやめてテキトーに委ねよう。そして浮上しよう。

限界集落で育った私が、独断と偏見で田舎移住ブームについてボヤいて水を差す。


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結構前に書いたマイルドヤンキーネタに引き続き進撃のド田舎シリーズ。

田舎の記事をつらつら書くのは面白いです。

bliss-blink.hatenablog.com

フツーの人は僻地のハードモードに消耗する

まず通勤通学がサバイバル

今、全国の過疎地で問題になっている空き家問題。

うちの限界集落も例外ではありません。

代々続く家や土地を置いて一家でまるごと町に引越してしまったり、

跡継ぎがないまま途絶えてしまった家も多く、

見渡す限り空き家だらけなんて集落もあります。

(処分するにも解体するにもお金がかかります。)

何といっても貴重な若いファミリー層の定着が悪い。

実家近辺の空き家に移住してきたファミリーも多いのですが、

ほとんどの方が数年と続かず都会へ戻っている現状。

移住されてきたファミリーはネット環境があれば仕事ができるノマドな方は皆無で、

殆どが遠くまでお勤めをされている普通のサラリーマンでした。

周辺に働き口が全くないため、必然的に都市部への通勤を強いられる。

主力の公共機関であるバスの運賃がべらぼうに高いので

街へ出る交通手段はもっぱら車です。

時間もガソリン代もかかるわで通勤通学の負担が大きいところが

ファミリー層の定着率の悪さに関係してそうです。

まず食料調達がキツい!

唯一の食料品を扱っているスーパーまでがまず車で30分かかるところにあるので

街からの帰途につく途中で食料確保が必須です。

では自給自足はできるの?という疑問が沸いてくるかと思いますか、

結論から言うとウチの田舎は自給自足は無理っぽいw

ウチの田舎は土壌も面積も乏しい土地で、農業従事者がいないのがそれを語っています。

山間部でも農業が発達している集落なら良いのですが、

それでも生活必需品の調達は基本的に車で里を降りて行くことが必須になってきます。

5分? 10分? いやいや、

大きなスーパーやホームセンターのある市街地まで車で30分とかザラです。

冬の間は道も凍結したり、大雪や土砂崩れで町へ向かう貴重なバイパス道が寸断される心配もあります。

毎日のことと考えて下さい。

限界集落にはこんなハンディもあります。


移住に向く人、向かない人

ここでは限界集落などのド田舎に移住を考える場合について

都会から移住してきて何十年も定住している方、数年で戻って行った方、

色々なケースを見聞きしてきましたが、

実家周辺に住んでいらしたファミリーからド田舎移住に向いている人、向いていない人、

その違いはどこにあるのでしょう。

実家の近所に移住されてきた三家族のケースを挙げてみます。

Aさんち
夫婦共に30代で子どもなし。ご主人の仕事は運送業でトラック一つで仕事ができるため通勤はないが、
不便を感じたようで数年で引越してしまう。

Bさんち
芸術家。子どもあり(みな独立している)。移住歴数十年になるベテラン。
自営業(自由業?)なため、通勤の心配はなし。
芸術を生かした事業で村おこしして成功されている様子。
移住に成功している家はなぜか芸術家が多い。

Cさんち
アメリカ人一家。 古〜い民家を借りて住んでいた。
車を持たず、バス通勤が不便だったのか、 数年であっという間に引越しされた様子。


実際のところ、数年でギブアップして引越してしまった家庭はAさんち以外にも何件かありました。

ウチの田舎に限らず、僻地への移住に向いているのは

やはり雇用や通勤を必要としない、芸術家や作家、自営業の方が成功している印象が強いです。

いわゆるフリーランスで生計を立てている方ですね。

高知県の山間部へ移住されているプロブロガーのイケダハヤトさんが以前、

「雇用されるつもりでド田舎へ行くのは止めた方が良い」みたいなことをおっしゃっていましたが、

全くその通りだと思っています。

あまり下調べもせずに安いからとテキトーに家を買って

ウチの田舎のような所へ行ってしまうと

数年で引越すハメになります。(割とマジで。)

↓「ももねいろ」さんのブログにこんな記事がありました。

momonestyle.com

実家の目の前にも空き家、すぐ近くにも空き家。

そのうち一つはアンティーク調の凝った作りのオシャレなお家ですが、

わずか数年で町へ引越してしまいました・・。

貴重な子どもがまた一人減ってしまったと学校関係者が漏らしていました。

子育て世代のパパママはご注意下さい。

限界集落で家を買う前に入念すぎる下調べが必要な理由がここにあります。


移住に向くド田舎、向かないド田舎

限界集落育ちが「何となく」移住に向いているド田舎のポイントを挙げてみました。

・移住に協力的
・財政が安定している
・風光明媚なところ(観光スポットがある)
・農業があるかor田畑が作れるか(これ重要)
・食材が美味しいか、口に合うか(これ重要)
・公共機関の不便さに妥協できるか
・地域のイベント(祭りなど)に協力できるか
・「ヨソから来た人」という言い方をするド田舎は要注意


子育て世代はここをチェック

子育て世代は公共機関のあるなしは確認しておきましょう。

子どもが小さいうちは車さえあればと公共機関は見過ごしてしまいがちですが、

地域内に小・中学校はあっても、高校が近隣にないというド田舎は多いです。

高校生になったら遠路はるばる街へ通学しなくてはならない。それも毎日。

バスや電車の運賃が高いと、交通費だけで家計が逼迫します。

子育て世代の方はよ〜〜く田舎移住のメリットデメリットを洗い出し、

お子さんが成長していくことをシミュレーションしてみましょう。

中学・高校へはどうやって通うのか、交通費はどのくらいかかるのか。(大抵高くなる)

地域にもよりますが、限界集落の交通手段でもある電車やバスはおそらく一時間に一本あるかないか。

さらに地方だと朝と夕方しか便がなく、朝の一本を逃すと即遅刻!なところも多いです。

そうなると親御さんの送り迎えのフォローは必須。

大学進学時には自宅から通わせるのか一人暮らしさせるのか・・

子どもが小さいうちに田舎に家を買って移住してきたものの、

お子さんの成長に従って「やっぱり不便だから」とせっかく買ったドリームハウスを田舎に置き、

町への転居を余儀なくされるケースが後を経ちません。

(沢山見てきました。っていうか転居していく理由の殆どこのケース。)

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▲「うそ・・通学の交通費かかりすぎ・・」なんてことも。

東京近郊の田舎ですらこんな有様ですから地方の限界集落ならなおのこと。

田舎の中でもさらに僻地、限界集落は候補から外すことをおススメします(笑)。

地域の人の輪にどんどん入っていくつもりで!

ド田舎に限って祭りや地域の集まりが多い。

それとド田舎ではまだ健在の、青年を中心に組織された「消防団」の存在も

都会の人には理解不能な仕組みかもしれません。

閉鎖的なド田舎だと集まりに参加しなかっただけで周りの住人から村八分にされたりと

ムラ社会」の恐さが根強いですので、

他所ヨソから来た人」「他所ヨソの人」とやたらと地元の人と区別するようなド田舎は、

ムラ気質が強いところなので避けた方が無難です。

この辺の見極めは難しいところでもありますね。

ちなみにBlissの父は隣町から母の地元に婿に来たのですが、

地域の行事には欠かさず参加してきてン十年たった今でも「ヨソ者」扱いです。ハイ。

子育てをして地域のお祭りにも欠かさず参加をしてきても「ヨソ者」。

こういう田舎もあります。


ド田舎移住のボヤき、いかがだったでしょうか。

近年の「田舎移住ブーム」に警鐘をならす!・・なんてカッコいいことではなく、

限界集落にいたことで「おいおいUターンしちゃう移住者多すぎだろ!」と思うところがありまして、

一生に一度のお買い物である「マイホーム」もからんでくることですからね。

「夢の田舎暮らし!川!山!大自然!」なんて浮かれモードはさっさと封印して、

冷静に検討していただければと思い書いています。

「移住なんて興味全然ない」という人も、ある時突然ド田舎や僻地に移住することになるやもしれません。

ド田舎への心構えをしておいて損はないですよ。

いつも読んで下さってありがとうございます。