テキトーエレガンス

頑張るのやめてテキトーに委ねよう。そして浮上しよう。

映画「ロマンス」観たら衝動的にロマンスカーで箱根へ行きたくなった


Amazonビデオで大島優子さん主演の映画「ロマンス」を観ました。

箱根ロマンスカーを舞台に、箱根の名所を巡りプチ旅行気分が味わえて

そこに恋愛ドラマが展開されるラブロマンスかと思ってましたが

予想外に心を揺さぶられて思わずホロリときちまったぜ!

ロマンス
ロマンス

ロマンスもキュンもないけど突き動かされるストーリー

以下ネタバレを含みますのでご注意下さい。

身も蓋もないことを言ってしまえば、

ロマンス要素は小田急ロマンスカーしかありません。(汗)

大島優子主演×ロマンス」という女子受けしそうなタイトルのせいか、

ラブロマンス映画と期待してしまいがちですが

そういう系とはひと味もふた味も違う独特の雰囲気が美しい映画です。

大島演じる北條鉢子、大倉孝二演じる桜庭の人物像が丁寧に作り込んであって、

どこか陰のある人物像に引き込まれます。

「たった一日の出会いと別れ」という副題のとおり、

お互い見ず知らずの鉢子と桜庭はひょんなことで運命をともにする。

鉢子はアテンダントの職務を放棄して、桜庭はとっ散らかしたものから逃げて

一日だけの魂の原点を見つける旅に出ます。

劇中の箱根の空模様がいつも曇天なのは

どことなく鉢子と桜庭の心の中を表しているようで、

この切なさといったらない。

鉢子のうつろな目線の先には白昼夢のように、

お母さんへの愛と憎しみが回想されます。

感情のおもむくまま根無し草のようにフラフラ生きてきて

人生のどん底に突き落とされた桜庭と、

根無し草のように自由奔放な母親に振り回されてきて、

どこかあきらめたような表情を見せる鉢子。

天の采配によって赤の他人同士が引き合わされ、

それぞれの背景が交錯し、悩み、笑い、狼狽し、ぶつかり合います。

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人生はコインの神様のいうとおり

桜庭にはコインの裏表で物事を決断をする、コイントスというユニークな習慣があるのですが、

「神様のいうとおり」に何度も投げられるコインは

まさに宇宙の思し召すまま、

風来坊のような桜庭の生きた方を象徴するかのようです。

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100円玉の表が出たら箱根、裏が出たら千葉かどこかへ行く、

そう決めて箱根に来たという桜庭。

極限の状態で自ら手綱を手放して、「コイン(宇宙)に任せた」ことで、道が開けたに他ならないと思うんです。

「今すぐロマンスカーに飛び乗って箱根で鉢子と出会う」と運命に決められているかのように、

「天の采配」に沿った生き方。

映画だけの話じゃなくても、人生は選択の連続であり

奇跡はいたるところで起きている。

それにしてもコイントスで物事を決めるって・・すごいな。

普段宇宙に委ねるスタンスでいるBlissでさえ、相当な勇気が要りますよこれ。

重大な局面でコイントスしてその結果に従うなんて中々できることじゃない。

コインの表が出ようが、裏が出ようが

それに従ったことでどんな災難や失敗があろうとも

全力で信頼して忠実に実行する桜庭の姿勢には驚かされます。

(といってもこの後、桜庭のコイントスに重大な欠点が発覚するのですが、

それは是非観てからのお楽しみ。)


ふたたび知らない者同士へと戻っていく二人

二人を乗せたロマンスカーは旅の終わりをつげるかのように

定刻通り新宿駅に着きます。

またあのうんざりする喧噪が二人を囲む。


「元気でな!」「じゃあね!」

鉢子と桜庭はまた、それぞれのいるべき世界へと帰っていくのです。

最後の余韻がいい。


AKBの中では一番大島優子さんが好きですが

アイドル出身とは思えない芯のある演技に引き込まれますね。

鉢子が「オッサン」に対して向けられる塩対応も最高。

最後まで感情移入しっぱなし。

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箱根のローカル鉄道で「鉄分」補給

忘れてはいけないのはこの映画の主役はロマンスカーでもあるということ。

マイルド鉄道ファンとしては舞台にもなっている小田急ロマンスカーMSEや

箱根登山鉄道スイッチバックが楽しめるし、

ローカル電車以外にも黒たまごで有名な大湧谷や、

仙石原のすすき草原など箱根の名所が沢山出てきて

ちょっとした箱根旅行気分になれました。

山口百恵さんの「いい日旅立ち」が旅愁たっぷりで、

ほどよい伏線もあってストーリーを盛り上げていますが

あれってむしろJRの曲じゃね?とか言ってはいけません。

いい日旅立ち」がむかし国鉄のPRで使われていたことや、新幹線の車内チャイムでおなじみの曲のせいでしょうか。

でも名曲には変わりありません。ホント良い曲。


鉢子がロマンスカーのアテンダントから

制服を脱ぎフツーの悩める女子になったように、

旅先では全て忘れて今を楽しむに尽きる。

終点の新宿駅で日常に戻ってくればいいのだから。

番外編:脅威の困ったちゃん「久保チャン」にも注目

一度見たら忘れられない困ったちゃん、鉢子の後輩である久保チャンが映画に「乗車」します。

こういうキャラ好きだ。たまらん!

思わず「いるいる!」と唸らせる何かを持っているぜ・・

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気になって調べてみたら

野嵜好美さんという個性的な女優さんでした。

そんな久保チャン、

普段は仕事ができずオドオドしていますが、

いざという時に先輩をかばう優しい心の持ち主です。

でも後輩としては・・丁寧にお断りしたいw


いつも読んで下さってありがとうございます。